一生ダイエッター宣言!えれなのダイエット日記

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花組公演「金色の砂漠」感想

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花組公演「雪華抄/金色の砂漠」の金色の砂漠の感想です。 

金色の砂漠(こんじきのさばく)

演目発表時からの話題であった”トップスターが奴隷役”で明日海りおさんが奴隷・ギィ役に挑戦されています。そして今作がさよなら公演となるトップ娘役の花乃まりあは王女タルハーミネ役。

ギィはタルハーミネ付きの”特別な奴隷”であるが、タルハーミネに求婚者が現れたことから二人の関係に変化が現れていきます。互いに心に想いを秘めていたはずなのに、その想いは憎みに変わります。復讐することが唯一のギィの生きる希望でありタルハーミネとの繋がりだったのだと思います。

 

葛藤を抱えた役が似合いすぎるみりお氏

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ギャラリー | 花組公演 『雪華抄(せっかしょう)』『金色(こんじき)の砂漠』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

「春の雪」に代表されるように、明日海りおには葛藤を抱えた役が非常に似合うと思うのです。そしてかなりひねくれた考え方をして素直ではなく、相手を屈服させようという気持ちが見え隠れする、決して性格がよろしいとは言えないような役が似合う。本人の性格や性質はどちらかというとおっとりしているように感じるのにです。

なぜこうも癖のある性格の役が似合うのかと考えてみたところ、おそらくみりおくんの本来の性格・性質がおっとりしていてまっすぐであるからこそ、役も元々は優しく素直だった頃があったのだけれども色々なことがありねじれて、自己防衛のひとつとして斜に構える態度をとるようになってしまったのではないか、観客にと想像させるのではないかと思ったのです。

葛藤の裏にある素直に出したい気持ち、そういったものを表現するのが抜群に上手い役者なのです。美しい、カッコイイだけではない明日海りおの魅力のひとつがこういう丁寧な芝居です。今作のギィも非常によく表現されています。

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金色の砂漠でも、人間としての尊厳や王女への愛の間に苦しむ役です。

ギィは幼い頃から奴隷として育てられるも、誇り高く育ち、王女タルハーミネが自分がしてあげたことに対してお礼を言わないことや、算術が自分の方ができるのに王女の代わりに罰を受けることなどに同じ人間なのに、なぜ身分が違うというだけでこんなに差があるのかなど疑問を持つような少年でした。しかし時が経ち、命令に従うことに慣れていったギィですが、愛するタルハーミネを奪おうとする相手(求婚者・テオドロス/柚香光)の登場により奥に秘めた気持ちが止まらなり、気持ちが高まっていき王女と奴隷の関係を超えていくのに繋がっていきます。

 

子役を演じているのが可愛い

普段子役は別の演者が演じることが多いのですが、今作のギィとタルハーミネは同じ演者が演じています。(ちらっと出てくるジャーとプリー、ビルマーヤは別の演者です)その子供時代のギィとタルハーミネがとっても可愛らしいのです。衣装とカツラでこんなに変わるのかってくらいに子供らしさが溢れています。役者とはいえ、ついさっきまでギスギスしていた人たちと同じ人とは思えないくらいです。純粋な子供のままで止まったらいいのに…そんな風にも思ってしまうシーンです。 

 

復讐でとたんにイキイキしはじめる!

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そして後半からギィの復讐が幕を開けます。前半は生気を感じないただ生きているだけという様子でしたが、後半の復讐を誓ったところから瞳に火がメラメラと見えるようなイキイキとした様子に変わります!本当に目の奥に赤い炎が燃えているように見えました。目に力が宿った瞬間のように見えました。

何度も電気ショックを与えられ続けた犬は電気ショックを受けても何も反応しなくなるという心理実験を聞いたことがあります。それまで抵抗する力を喪失するくらい”奴隷”になっていたギィが本来の自分を取り戻していくかのように力強く生きていきます。しかしその心を動かすエネルギーは”復讐”であり、タルハーミネへの執着、愛…。

 

心を癒すデュエットダンス

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日本物があるときは日本物が先なので、金色の砂漠の後にショーはありません。が、そういう場合に短いフィナーレがつきます。

その中で、特に素敵なのがデュエットダンスです。お芝居の中では激しくぶつかり合うことしか出来なかった二人が、憎しみや復讐でしかいられなかった二人が、優しく微笑みあい叶わなかった想いがようやくここで通じたのかと思うようなシーンです。憎しみや身分、しがらみから解放されて、生まれ変わったような幸せな二人の姿に心が癒されます。

ラストに幸せで美しいフィナーレがついていて本当に良かったです。悲劇ですが魂は救われた気持ちになれます。

 

この公演は観ていて気持ちが忙しい!と思わずにはいられない程、どんどんと新しいことが起こります。雪華抄でほっこりしたのも束の間、不思議な架空の国を旅して、復讐の世界に引き込まれていきます。

最後にそれを浄化するような美しいフィナーレで締めくくられるのが宝塚らしく、重い気持ちを軽やかにしてくれます。最後は豪華な羽根と総スパンのお衣装で終わります。

1回目に観たとき、みりおさんの頭の飾りがお辞儀の前に取れてしまって「ああ~っ」て顔をされていたのですが、びっくりして諦めたように少し微笑まれてました。銀橋を渡って戻ってきたときにはステージからなくなっていたのですが、あきらくんが拾ってくれていたようです。2回目のときは思わずそのシーンでドキドキしてしまいました。もちろんそうそう落ちたりはしませんが( ̄▽ ̄;)

主演のみりおくんだけでいっぱいになってしまいましたが、とにかくみんないいお芝居しています!ミーマイみたいなハッピーミュージカルもいいですが、今回のお芝居をぜひ観て欲しいなって思います。今の花組に当て書きしてもらっただけあって素晴らしいお芝居に仕上がっています。他の出演者のこともまた別に書こうと思います。

 

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